多良間村子どもの読書活動推進計画
〜読書の輪を広げ、つなげよう夢づくり〜
平成 21
横巻き:
 1 推進計画策定の背景 第2章基本方針    第3章子どもの読書活動推進のための取組 第4章効果的な推進
  推

1.読書活動の意義
  読書活動は、子どもが言葉を学び、語彙力と感性を磨き、表現力を高め、想像力を豊かなものにし、人生をより深く、生きる力を身につけていくうえで欠くことのできないも
 のです。 読書を通して多くの知識を得ることで、「人間形成」を育むためにも地域全体での取り組みが極めて重要となります。
  情報化社会の現代においては、テレビやテレビゲーム、インターネット等の普及により、子どもを取り巻く読書環境にも大きな変化が見られ「読書離れ」の傾向が指摘され、
  併せて学校、家庭や地域の教育力の低下・家庭での学習時間の減少など、子どもたちの生活習慣が変わりつつあります。
  この現実に鑑み、子どものより豊かな成長のためにも、行政・学校・地域(子ども育成会)等で相互に連携を図りながら、子どもの読書意欲を喚起し、「多良間村子どもの読
  書推進計画〜読書の輪を広げ、つなげよう夢づくり〜」をここに策定します。

2.国の動向
  平成11年8月に、読書の持つ計り知れない価値を認識して、子どもの読書活動を国を挙げて支援するため、平成12年を【子ども読書年】とする旨の決議が衆・参両院でなさ
 れました。
  また、平成12年1月には国会図書館の支部図書館として、『国際子ども図書館』が設立され、同年5月に開館しました。
   さらに、平成12年12月に出された「教育改革国民会議報告書」では、【読み・書き・話すなど・言葉の教育】を重視すべきことが提言されました。
  このような中で、子どもの読書活動推進のための取組を進めていくため、平成13年11月、議員立法により法案が国会に提出され、同年12月に「子ども読書活動の推進に関
 する法律」が公布・施行されました。
  この法律は、子どもの読書活動の推進に関し、基本理念を定め、国及び地方公共団体の責務等を明らかにし、国が「子ども読書活動の推進に関する基本的な計画」を策定・公表
することを義務づけると共に、地方公共団体も「子どもの読書活動の推進に関する施策についての計画」を策定・公表することになりました。4月23日を【子ども読書の日】と
すること等を定めることにより、施策の総合的かつ計画的な推進を図るものであります。

3.県の動向
  沖縄県では、国の「子ども読書活動に関する基本計画」を受け、平成16年3月に「沖縄県子どもの読書活動推進計画 〜五感に響かせるEETプラン〜」を策定しました。
 「沖縄県子どもの読書活動推進計画」 〜五感に響かせるEETプラン〜の目指すものは、次のとおりです。(沖縄県子どもの読書活動推進計画を引用)
(1)家庭、地域、学校等を通じた社会全体での読書環境の整備
  県下の子どもたちの読書活動を喚起するとともに、すべての子どもが自主的に読書活動を行う環境をつくるために家庭、地域、学校等を通じた全体での整備を促進します。
(2)発達段階に応じた五感を意識した施策の推進
   県民一人一人の生涯を通した読書習慣の確立を図るとともに、次の世代へと受け継がれていく社会の実現に向け、以下に述べるように、発達段階に応じた五感を意識した施策を
 推進します。
Earプラン『本に出会い、本を聴く』
 人は、胎児の時から言葉を認識し始め、一番身近な親を介して言語を獲得していく。
 乳幼児期に子どもの耳から入る音・・・すなわち読み聞かせで出会う読書・・・は、 子どもが親の温もりで安らぎを感じ、果てしない創造の世界へと誘う心豊かなる場になる。そして、それは心のこもった本の楽しさを親が子どもと分かち合うところから始まります。
   親子の触れ合いを重視した取り組みへの支援・啓発
   家庭を取り巻く身近な地域の読書環境の整備
Eyeプラン『本に親しみ、本を活かし、多くの本を視る』 
 就学前には、読書習慣を身に付け、本に親しむことによって知識を蓄え心を豊かにすることが望まれる。
 それが、社会の中で生きていくための糧を得る事につながるこの時期は、図書館が強い味方で、さまざまな蔵書を目にし、実際に自分で触れ、心の中に刻む時期です。 
  学校全体で読書習慣づくりに取り組む推進体制の整備
  公立図書館及び学校図書館の活性化
  家庭、学校の読書活動を支援する身近な地域の読書環境の整備  
alk プラン『本と活き、本を伝える』
    青年期においては、自分自身が読書を
楽しみながら本を傍らに人生を歩むとともに、その魅力を大人になっても継続して伝えていくことが重要であります。
  読書習慣の確立が図れるよう、図書館の整備
  親子読書など家庭で読書活動の促進 


(3)子どもの読書活動のための人材育成
                 子どもの読書活動を推進する関係者のための研修・講座開設に努めます。
(4)子どもの読書活動のための理解と関心の普及
             子どもは読書をする大人の姿に触発されて、読書意欲を高めるという側面がある。そのため、まず周りの大人自らが読書に親しむよう努めるとともに、 
   広く県民の間に、子どもの読書活動を推進する気運が高まるよう、子どもの読書活動の意義や重要性についての理解と関心を啓発します。  
   家庭・地域・学校等における子どもの読書活動推進(五感を意識した読書活動の推進)
家   庭
地    域
 校  等
Earプラン}

ブックスタートの実施
庭での読み聞かせの実施


Earプラン}

ブックスタートの促進
保護者、ボランテアによる読み聞かせの促進と環境整備
村立図書館の読み聞かせ会の促進
村立図書館の視聴覚資料等の整備充実

Earプラン}

読み聞かせ、紙芝居等(教師・保護者・ボランア)


Eyeプラン}

家庭読書の時間の設定 
優良図書・絵本の買い与え

Eyeプラン}

村立図書館の視聴覚資料等の整備充実

Eyeプラン}
読書時間の確保
学校図書館活動計画、読書指導計画の作成と活用
個々の生徒に応じた読書指導の充実(読書習慣の育成)
村立図書館、学校図書館の利用指導の充実

Talkプラン}

地域、学校の読書活動ボランテイアへの協力

Talkプラン}
朝・夕読みの実施
優良図書の紹介

Talkプラン}
読書発表会等の実施
生徒図書委員会の活動充実
4月23日「子ども読書の日」の取り組み


4.本村における読書活動の推進状況
  本村においても、国及び県の動向を踏まえ、子どもの読書活動の意義に鑑み、「多良間村子どもの読書活動推進計画〜読書の輪を広げ、つなげよう夢づくり〜」を策定し、広
  く子どもたちや村民の読書活動の推進を図る上から、読書活動環境を総合的かつ計画的に整備・推進していく必要があります。
(1)村立図書館における読書活動の現状と課題
    多良間村立図書館は、昭和58年9月に開館して以来、年々資料の整備も進み現在(平成20年度)では蔵書冊数・25,000冊余に達しています。本館では、児童への図
  書館サービスをモットーに、絵本や紙芝居の読み聞かせや、「ビデオの日」等を設定して、児童奉仕に力を入れています。
    また、中学生には本の紹介を通してコミニュケーションを図り、読書への興味が湧くよう心がけています。
  課題として、生涯学習時代に備え、図書館の果たす役割は重要であり、一般住民(青年・一般成人・高齢者)等への図書館利用の促進を図り、児童生徒やより多くの地域の方々
  に「利用しやすい図書館」づくりに努めていきます。
(2)学校における読書活動の現状と課題
{小学校}
  @ 週3回の15分間、全校一斉読書活動の時間を設けて取り組んでいます。
  A 年度当初に一年間の読書目標冊数、月初めに月目標を設定して、各自・目標をめざして努力しています。
  B 平成19年2月のアンケート調査によると「読書は嫌い」という児童はいなかった。今後は、質の向上に向けての手立てが必要であります。
  C 個人の読みが深まり、質の向上が図れるように学年別推薦図書目録を作成し、本を揃える必要があります。
{中学校}
  @ 週4回の10分間、全校一斉読書活動の時間を設けて取り組んでいます。 
  A 年度当初に一年間の読書目標冊数を60冊(月5冊)と設定し、目標達成めざして取り組んでいます。
  B 生徒一人一人の読書量は増えているが、質の面でのかたよりがみられます。 今後は、読書の質を高める為の手立てが必要であります。
  C 生徒の多様な興味・関心に応じた図書の購入、個に応じた読書支援・指導を行う必要があります。
(3)幼稚園や保育所における読書活動の現状と課題 
{保育所}
  @ 1日に2冊以上の読み聞かせを実施しています。
  A 貸出に決まりがあることを知り、月20冊以上の子にはごほうびがあります。 
  B 毎月お誕生会で民話・むかし話等を聞きます。
  C 絵本にらく書き、やぶりが見られる為、親子の関わりの中で絵本を大事にすることを知らせていきます。
{幼稚園}
  @ 月刊誌を個人で購入し、保育のなかで読み合わせをしたり・友達どうし見せあったりすることで毎月の配本を楽しみにしています。
  A 父母が来園して週・1〜2回子供たちに読み聞かせをしてくれています。
  B 園にある絵本の冊数が少なく、図書の整備・充実が必要です。
4)家庭・地域における推進状況
   村内の保育所・幼稚園・小学校等で読み聞かせのボランテアが活動し、子どもたちの読書に関心を示していることは良い傾向にある。ところが、未だ家庭における家庭読書
  ・家庭学習が習慣化されてない状況にあります。
   大人が、読書をする習慣についても、村立図書館を利用する一般成人の方が少ない現状から察してまだまだ習慣化されてないことが伺えます。
   子どもは、「読書をする大人の姿に触発されて、読書の意欲が高まる」というキーワードの浸透を、家庭や地域でもっと真剣に考えて取り組んでいきたいものです。子どもや
   大人が、テレビ等の映像情報に依存する傾向が強まり、「読書離れ」が進んでおります。テレビ等の情報は、「感情に訴える力は強いが、問題の背景や本質を考える思考力、自
  分で深く考える力」が阻害されるという負の側面に気づかせ、読書のもたらす効果を再認識する取り組みを推進する必要があります。

5.本村における読書活動の課題解決とその対処策:「多良間村子どもの読書活動推進計画」策定の必要性                                                                      本村における子どもを取り巻く読書活動等の現状は、前述の通りです。
 これまでの教育行政、家庭や地域等における取り組みに鑑み、子どもたちを取り巻く実状を改善し、望ましい読書環境を構築していくために、「多良間村子どもの読書活動推進
  計画 〜読書の輪を広げ、つなげよう夢づくり〜」を策定し、その推進の方策を図っていくのが、私たちに課された大きな課題であります。

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