スペイン語で「緑の老人」というと、スケベなオジイを指します。
 ソノ道で現役という意味です。
 島ガイドのジェニーさんが、そんなオジイから聞いた話です。

 亀島は伊良部島・渡口の浜にあります。
 暑い夏の日の夕方など、さわやかな風の吹く乗瀬橋の上で、島や入り江や空を眺めているととてもいい気持ちです。

 オジイの若かりしころ、亀島はアダンバナリと呼ばれていました。
 「アダンの木のある離れ島」という意味です。
 護岸工事をしてからは砂が溜まり、今では砂浜と亀島はくっついていますが、かつては舟で渡るほど離れていたそうです。

  *  *  *

 若いオジイは、村の生娘を初デートに誘いました。
 行く先は、舟でえっちらおっちら、アダンパナリです。
 島には日本兵が掘った穴があって、そこで二人は楽しいひとときを過ごしました。
 しかもめでたく愛のあかし。

 舟でしか行けないところが好条件でした。
 アダンパナリは、いつしか秘密のデートスポットとなり、ほら穴でデートすると子宝が授かるという噂も広まりました。

 そして、ほら穴を誰が呼んだか「ヒーマギガー」。
 「ヒー」の意味は申し上げられませんが、「マギ」は「まぐわい」つまり男女が契りを結ぶこと、「ガー」はほら穴です。

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 緑のオジイはそのほら穴が懐かしくなって、つい最近探しに行ったそうです。
 時は流れました。今は緑の亀島。ミドリガメ。
 アダンが生い茂っていて見つけられなかったそうです。

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亀島

アマカから1.5キロ(自転車で5分)