〜ご挨拶〜 理事長 : 新城 俊也
 地球温暖化問題廃棄物問題など、私たちの生活を脅かす各種の地球環境問題が深刻化するに従って,循環型社会の構築が人類的な課題として認識されています。特に、温暖化対策として、バイオマスのカーボンニュートラル性を活用した「バイオマス・ニッポン総合戦略」が平成14年12月に策定され、バイオマスをエネルギーとして利用するだけでなく、各種の原料や資材として多段階に利活用する社会システムの構築が目指されています。

亜熱帯気候に属する沖縄には、豊富な太陽エネルギーの恵みによって多種多様なバイオマスがあります。しかし、これらは一部を除いてほとんど活用されていないのが実情です。バイオマスを効果的に利活用するには、多くの技術を重層的に組み合わせた総合システムと生活様式の改革を必要とし、特定の専門分野だけでは対応できません。本特定非営利活動法人は、広範な専門分野を含む組織を構成し、亜熱帯バイオマスの総合的な利用に関する調査研究から普及までの活動を主な事業としております。

バイオマスの利活用は,主としてその生産に係わる農林水産業の振興はもとより,エネルギー産業、加工産業、機械産業、運輸・流通産業等,産業社会全般に広範な変革をもたらし,地域産業の活性化に貢献するものと期待されます。さらには有機性廃棄物の再資源化も含めて、省エネ・省資源技術によって、私たちの生活に大きな影響を与えます。なお、亜熱帯性のバイオマスは、わが国では沖縄県とわずかな地域に限定されていますが、数多くの島嶼を含み、さらに、世界的に見ると熱帯地域への展開も含めて、その利用技術は広範な地域への適用が可能であり、環境と産業の調和した国際貢献が期待できます。これは、途上国での二酸化炭素排出量削減をわが国のそれに転換できるクリーン開発メカニズム(CDM)の適用にもつながり、温暖化対策に直接係わる貢献が可能になります。

 このように、亜熱帯バイオマス利用研究センターは、21世紀の環境、エネルギー、産業・経済、生活に係り、わが国の政策とも一致する事業の展開を目指しており、社会的な貢献と責任を果たし得るNPO法人であります。本法人の趣旨にご賛同いただき、多くの方の参入をお待ちしております。
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